2 minutes read | Haiku | Bird of Passage

俳句が好き

ウィキペディアからの引用ですが、「俳句は、句に季節感を与える季語を含み、五・七・五の十七音の型で作る事を基本とする日本の定型詩」。そして季語とは、「連歌、俳諧、俳句において用いられる特定の季節を表す言葉を言う」。

季語は季節しか示せないわけではなく、1日だけを特定させることができます。そして17音の中で、時間も特定させることができます。その17音の制限の中に風景と時間と心情を収める魅力を感じます。

季節は24節気で決まっていて、今は秋、9月8日までは初秋です。「鴫来る」は秋の季語。渡り鳥で、田谷沼にいるのはタシギ、浜にいるのはハマシギ。

渡り鳥

「渡り鳥の生態ー環境省」からの引用です。

日本で見られる野鳥の多くは、季節によって移動しています。移動する距離は、山地と平地、北海道と本州、日本と海外など様々ですが、日本と海外とを移動するものを「渡り鳥」と呼んでいます。特に、夏に日本を訪れる鳥を「夏鳥」、冬に訪れる鳥を「冬鳥」、渡りの途中で日本に立ち寄る鳥を「旅鳥」と呼びます。

人は自分の生まれた国を出て、別の国で暮らすことがあります。魚もそうですが、鳥もそういうことをしています。魚や鳥が移動するのは、当たり前といえば当たり前です。国の概念を考慮する生き方をしているわけではないですね。自分たちが進化した体に合わせて、住みやすいところに移動しているだけです。しかし、ゆるぎない理由がある。その理由に惹かれます。それを簡単に言うと「地球が好き」と凝縮されるんだな。

ソリハシシギ

ユーラシア大陸の高緯度地方で繁殖し、アフリカ大陸から、インド、東南アジア、オーストラリアの沿岸部で冬を越す。日本で見られる数は多くないが旅鳥として各地に現れる。春は4-5月ごろ北へ渡る途中に渡来し、秋は8-10月ごろ南へ渡る途中渡来する。秋の方が個体数が多い(ウィキペディア)。

特徴的なくちばしは上に反り返っています。食性は、ゴカイ、カニ、貝。カニを食べるのに便利なくちばしだそうです。渡りの途中で静岡市の安倍川河口に立ち寄ってくれますが、そこにカニがいるのか~と思うと驚かされます。いや、ゴカイが見えているのかと思うと、そっちにも驚かされます。人間の目には見えていない、だから認識していない生態系。けれども地球の生態系はこんな風に何層にも広がっているのですね。

Terek Sandpiper

旅鳥・Migrantとして、フィリピンにも訪れ、泥、砂、引き潮で水面にサンゴ礁が出ているところなど、海岸で普通にみられるようです。ボホール、セブ、ルソン、マスバテ、ミンダナオ、ネグロス、オランゴで観測されているようです。かなり広範囲ですね。わたしが次回フィリピンを訪れるときは、見られるといいなと思う鳥の一種です。

以下の写真は、夏羽から冬羽にかわりつつあるトウネンと、ソリハシシギです。この日、潮があがってきていて、この後10分ぐらいで、この岩床は水面下に隠れてしまいました。

甲殻類大好き旅のソリハシシギ

Shellfish
is the passion for
Terek Sandpiper en route

生餌を追いかけて、素早く、忙しく動いています。採餌の合間に羽繕いをしたり、お友達と呼び合ったり、充実しているようです。

台風サンサンの影響で、東海地方も大雨が降りました。これからまた降るようです。彼らは生餌を追いかけているのでしょうか?