農業を担うこと

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若い頃は、マンタやイルカのような海の生物と触れ合うことに夢中で、ダイビングのために生活のすべてがあったワタシ。活動のほとんどがアウトドアなので外食も多く、食べているものから身体が作られ、病気もまた作られてしまうという事実に気付くまで食べものにはそれほど気をかけない日々が続いた。

世の中で売られている食べ物のすべてが、誰かに作ってもらったものだけに、物質に含まれている内容まで詳しくわからない。これが危険と知ったのは、自分が病気になって苦しみ、死線をさまよったから。外食をすれば、レシピや材料の概略は見えても、農薬や添加物等の有毒物質も口の中に入る。では、自分が食材から作れば、心から安心できる食事を楽しめるはず。その思いがダイバーのわたしを農産物作りに駆り立て、ひとつの夢の実現に進んだというわけでした。このご縁に感謝します。

この日は無農薬栽培を実践されている農家をお手伝い。今回は、友人のセラピスト野村純子さんの同行も叶い、和気あいあいでの畑仕事。

栗拾いを初体験。山の斜面に立って栗を拾い、袋に入れるという簡単な作業が、自分にはこれほど難しいとは。甘く考えていたと反省。それよりも、このおいしそうな栗の大群が眼前に広がっていてびっくり。とっても採っても、とても取りきれない。まったく農薬を使わずにできた栗。これほど安心してかぶりつける作物たちが、もうあまり世の中に無いかもしれない、という贅沢を満喫。畑そのものにも活力があり、ただいるだけで癒される感じ。これが最高なんです。

イモ掘り中のわたし。作業の大変さが身に染みた。子供のころ、イモが簡単に掘れたという思い出がありまして。本当はこんなにハードで容易に掘り進めないという、手仕事の壁に当たりまして。日差しも強く、暑い、腰が。。。筋肉痛。。。食べるのは簡単。作るのは大変。

熟している柿をジャムに。

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発音の正確さは、通訳・翻訳の「見えない信頼」を支える技術です。AIのパイオニア、Babak Hodjat 氏のもとで働く世界トップクラスのエンジニアたちは、文脈や異なる言語体系(!)で互いを理解しています。わたしたちは通訳。一音の精度を上げ誤解を生まないよう、日々訓練を重ねています。

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逐次通訳では、ノートテイキングが訳出を左右します。 端的に言って手元に文字起こしとか、原稿に近いものがあれば、それを読めば正確に訳出できるのです。一つひとつの言葉、数字、そしてニュアンスを話すスピードに合わせて書き留めるのは、匠の技です。今日は速記と抽象画のあいだのような芸術の話をしようと思います。

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