いつも苦労を表に出さない

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孔雀明王の修行をしなさい。

こんにちは、Tengudoです。詩人、ダイバー、フィリピンスペシャリスト、の何とかなっちゃう話にようこそ。今日も斎藤一人さんの「一日一語 斎藤一人三六六のメッセージー令和編」にインスピレーションを得ました。

あんなに美しい孔雀。インドでは「自宅の裏の山に住んでいて、朝鳴き声がうるさい」という人もいます。あんなに大きいので、声もうるさいんでしょうね。確かに大きくて、美しくてエキゾチックです。毒蛇やサソリを食べるんだそうです。毒蛇やサソリをむしゃむしゃ食べてけろりとしていると聞くと、怪獣みたいな生き物を想像します。孔雀のような美しい鳥は想像しません。

なるほどね、と思います。わたしの最初の畑体験の時に、友人のお母さんに教えてもらいましたが、この方が孔雀でしたね。当時83歳。頭も体もしゃっきりした小柄なお母さんで、ミシンやら手芸やら、何でもやってしまうスーパーママでした。しかし、子供のころ、子供のない親戚にもらわれたり、ご主人が酒乱で、仕事をしないので、小さな子供(わたしの友人)の面倒を見る暇もなく、建設業を運営し、子供のころの友人は会社の敷地に積んであった砂山の上において、勝手に育ってもらったんだそうです。後にご主人はガンになり、静岡から奈良に自分で車を運転して通院させたそうですよ。

シャーリーズ・セロンのファンですが、彼女もなかなか壮絶な過去があります。ネットで検索すれば、いろいろ出てくると思いますが、酒乱の父を母親が銃殺したところを目撃したとか、バレエを目指していたが、ひざの故障でできなくなったとか、彼女の外見からは、わたしにはそんな命に係わる過去があったとは想像できないです。孔雀ですよね。

苦労がないと思われる生き方、孔雀の生き方って勝ち組の生き方ですよね。傷つけようとした人に、勝利を与えていない。「Tengudoのわたし」を犠牲にして、自分の「幸せ」を優先しようとした「母」に勝利を与えなかった。よかったら「」の中を入れ替えて使ってみてください。

どの仕事もおんなじだとは思うんですけどね、通訳の仕事も、訳出しできるレベル以外に、それぞれ個人の強さ、弱さも含めたタイプがあるわけです。訳出しのレベルで負けた通訳は、「Tengudoのわたし」に「いろいろな理由をつけて面倒なことを押し付け」て、自分の「ラクさとか、評価」を優先しようとする「別の通訳」という存在が出てきます。それって毒蛇やサソリと同じですよね。よそで生きててくれるには全然OKなんだけど、自分のそばにいると迷惑。誰かが食べちゃってくれると嬉しい存在。

食べちゃいましょう!そのほうが、美しくてエキゾチックになれますよ。美しくてエキゾチックという言葉でピンともぐっとと来ない人には、「いろんな体験を積んできた通訳の方が、クライアントさんに喜んでもらえるし、稼げる」んですよ。

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