エルトン・ジョンの話

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新学期、新年度が始まってから、電車が込んだり遅れたりします。道路状況も多少混んだりします。電車を使う人は、降りる駅の階段に近いとか、そういう理由でまだ定まらない時期らしいです。

わたしは、仕事で初めて行く場所、初めての顔合わせでは、緊張しておなかが痛くなるタイプです。電車でも、ドアが閉まったとたんにお腹が痛くなって、脂汗をかき始めます。車はコンビニなどトイレを借りられる場所を探しつつ脂汗をかきつつ腹痛に耐えます。無常な信号での足止めなど、何度か「これまでか」と思う危機感を味わいました。

通勤自体には、3ヶ月くらいで慣れました。通訳として初顔合わせとか、ある役員や部長クラスに自分のことを高く評価してもらいたいとか、そういう自分の心の闇と腹痛の関係にだんだん気付かされるようになりました。最終的に緊張によるトイレに駆け込むことがなくなるまでには数ヶ月かかりました。これからも、クライアントや協力する通訳者が変わったら、また腹痛に苦しむのかもしれません。あるいは、苦しまないのかもしれません。

Your Songで有名なエルトン・ジョンさんは、グレアム・ノートン・ショーの中で、「自分の作品を発表した後で、ああすればよかった、こうすればよかったと言う後悔はいつもある。でも、その繰り返しが成長で、そうでなければ曲を作り続ける意味がない」と言うようなことを話していました。

自分の状況にすると「自分の通訳の文字起こしをすると、ああすればよかった、こう言えばよかったという後悔はいつもある。でも、その繰り返しが成長で、そうでなければ続ける意味がない」となりますかね。そういうものなのだと思えるようになって、本番前の腹痛が減った様な気がします。エルトン・ジョンさんありがとう。

4月に生活が変わった人も5月くらいになれば、一旦落ち着くと思います。回りも皆疲れてくるので、誰の体であっても休みが必要になってくるはず。そして、ゴールデンウィークです。だから、あなたの体の中で暴走していることがあっても、5月までは続いてしまうのだと思って、ゴールデンウィークでリセットするのだと思って、少し安心してください。何かを責めたりしないで、ガンバってね。

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Lost in Translation: 英語になりにくい日本語表現たち

母国語以外で話をしていると、必ず「うまく置き換わらない表現」に出会います。
英訳しても意味が通じなかったり、文化的な背景を知らないと誤解されてしまったりします。
今日は、そんな日本語をいくつか紹介します。

介護帰国から始まったわたしの通訳ジャーニー

セブ島でスキューバダイビングショップの店長だったわたし。その時は、のちに日本に帰国することになるとは思いませんでした。さらにキャリア転換をして、英語通訳になるなんて夢にも思っていませんでした。きっかけは、アブサヤフのシパ