ソニアズガーデンのソニア・ガルシアさんと

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Prosper!!畑の話。タガイタイのソニアズガーデンでお庭の案内をしてもらったときに、土を作っているところを見せてもらいました。土にココナツの繊維質をほぐしたもの、稲、ヤギの糞などを混ぜて寝かせて、ふかふかで真っ黒な土を作るそうです。わたしが日本で綿の畑と家庭菜園を始めた話をしたら、日本ではどうやって土を作るのかと聞かれました。綿の場合はあまり手間がかから無けれども、牛糞堆肥・苦土石灰・米ぬか・コンポストを使った話をしました。フィリピンでは牛糞堆肥は熱をためすぎるので、使わないそうです。そういえばわたしはヤギの糞の堆肥は見たことはないなと思いました。フィリピンでコットンを作っているかと聞いたら、知らないと言われました。

翌日、オーナーのソニアと話をするチャンスがありました。直接会えたら、こんなことを聞きたいあんなことを聞きたいと思っていましたが、本当に聞ける状態になった時に私が聞きたい質問は一つしかありませんでした。

「ソニアさんはフィリピンで、コットンをうえたことがありますか?」

「No~!ない」という返事が返ってきました。ぜひ一緒にやりましょう。ここなら土地も土も人の手もあるからと言ってくれました。わたしは自分一人で誰かの庭を借りて何本か植えてみようと思っていたのですが、突然の幸運にちょっと驚いてしまいました。

ソニアさんが自分が一人で生活することになってから、自分が育った祖母の庭を作ろうとして始めたそうです。人は誰も皆通り過ぎていくのであって、やがてこの世からいなくなるのだから、自分が来た時より自分がいなくなる時には地面を違った姿にしましょうと話しました。彼女がこの土地に来た時に何もなかったそうですが、今はハーブガーデン、農園、レストラン、ベッド&ブレックファーストができています。地元の人を雇うので通勤に交通機関を使わないし、ガーデンでも農園でも農薬を使わず、オーガニックで作った作物に囲まれています。そしてお互いを大切にしています。この中にはしっかり資本の8形式が根付いています。タガイタイでとうとう、わたしが目標にしたい人に出会いました。

ソニアのお話では「みんなが必要なものを持っていて、健康に心配がないところに住んでいたら、安全でカギなんかいらない、ホテルはいらない、ベッド&ブレックファーストで十分なのだという話をしていました。自分の目標とする素晴らしい世界に全身で浸かってみたら、こんなセリフが出てくるなんて自分でも思いませんでしたが、牧之原の山の綿の畑が懐かしくて、懐かしくて、帰りたい~。

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