自分自身の底力

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昔のことですが、アクターズ・スタジオ・インタヴューという番組を見ていました。演じることを追求したい人々のための番組で、スターのワイドショーのレポーターに見せるのとは全然違った顔が見えて、大好きでした。番組の終わりに会場の参加者が直接、ゲストに質問できる時間がありました。それがまた真摯なやりとりで、よかったのです。

なぜかいつまでも忘れられないのは、ピアーズ・ブロスナンの回でした。いつのことだったか、よく覚えていませんが、彼が007を辞めるころだったかもしれません。最後の質疑応答で「あなたは顔が良いからなんだってできる、でも僕は…」みたいな事を言った俳優志望者(だったと思う)がいました。その時、ピアーズさんは、組んでいた足を戻して“it’s all coming down to you.”と言ったのでした。

「僕は君が言うかわいい顔のために、やりたくても落とされた役だってあるんだ。この顔で、自分の持ってるもので、どういう役者をするかは全て自分の問題なんだ。」

自分の持っているものを知っていないと言えないセリフだと思いました。

さあ、皆んなで自分の持っているもの、まずはそれを認めましょう! そして、あなたの良さを活かしましょう。あなたが活かされなかったら、つまらないのは、自分ではないでしょうか。ね~。

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Lost in Translation: 英語になりにくい日本語表現たち

母国語以外で話をしていると、必ず「うまく置き換わらない表現」に出会います。
英訳しても意味が通じなかったり、文化的な背景を知らないと誤解されてしまったりします。
今日は、そんな日本語をいくつか紹介します。

介護帰国から始まったわたしの通訳ジャーニー

セブ島でスキューバダイビングショップの店長だったわたし。その時は、のちに日本に帰国することになるとは思いませんでした。さらにキャリア転換をして、英語通訳になるなんて夢にも思っていませんでした。きっかけは、アブサヤフのシパ