龍淵に潜んで黒い藁科川

Date

A dragon
Immerses in the black pool
Of Warashina River

「頼まれ上手」になる、
それができたら「教え上手」になる、
それもできたら「断り上手」になる。

ひとりさんの一日一語 (令和編)

お久しぶりです。しばらく調子が出ないでいました。お世話になった人に、ご挨拶の電話をしました。息子さんが出て、「実は…」と話してくれましたが、70歳を過ぎてから認知症を発症したんだそうで、もうわたしは話すことができなくなりました。この方は、わたしの母と同年で、入院したクリントン元大統領とも世代が一緒です。平均年齢が高くなっても、老齢化がなくなったわけではないですね。いつか会えると思っているうちに、その日は来なくなるってことはありますね。

もう一人のお世話になった一に慌てて電話しました。この方はまだしゃきっとしていました。相変わらず、技をきわめようととんがっていて、お話をしていて爽快でした。わたし自身、全然丸くなってないので、我ながらこれでいいのかなと思っていましたけどね、丸くならない人には丸くならない理由があるんですね。だから、丸くならないでいいんですね。それに、必要なところでは多少丸くなっていますしね。

さて、これから通訳を目指す方がいたら、アメリカ、イギリスに慣れている人は、多いと思うんですけどね。インド英語は避けられませんので、アクセントや会社のカルチャーにも、拒否反応を持たないといいと思います。

単純に言って、日本の人口を1とした場合、イギリスは0.5、アメリカは2、そしてインドは10と言えると思います。会社などでの団体・群れの活動として今までの基本のパラメータがこれだけズレるんですよ。日本のことわざには「長い物には巻かれろ」とか、ありますけどね、インドにはないと思うんですよ。そのことわざ通りにしてたら、名前を覚えてもらう前に、忘れられて仕事が来なくなってしまいます。

今日の一人さんのお言葉はインドの社会でも通用しそうです。頼まれ上手になれれば、契約とか、運命の分かれ道で自分の生きたい方に行かれるようになると思いますよ(そして、うまくいったら、そのコツを伝授することだね。(中略)教える暇さえなくなってきたら、できる人を紹介してあげる、それもできなくなったら、丁寧にお断りする)。我ながらとんがっていて十分でした。まだまだ、丸くなってる段階に入っていませんでしたよ。

頭に天国言葉。心に感謝。体に栄養。顔につやを出して、無明の世界に生きている人の光になろうとすると、体が動いて脳が正常に動かないとね、助ける側になれないからね。

More
articles

優秀な通訳、溝をつないで次のステージへ

優秀な通訳チームはどこにいる?

P社というフィンテック企業で働いていた頃のことを、しばしば思い出します。 数ある通訳の現場の中でも、あの時期が特別だったのは、「優秀なチーム」を全員が作っていたからです。では、どうやって?

それでも逐次通訳が大切な理由

最近の通訳界にもAIの技術が押し寄せてきています。AI字幕、瞬間翻訳ガジェット。そしてカフェインが血管の中を流れているような同時通訳者。
そんな中でも、わたしは「逐次通訳」がまだ現場で求められている理由を感じます。たとえば商品設計の詳細を詰める会議では、発注側が設計側に説明するとき、通訳者の訳し方を確認しながら話を進めたいのではないでしょうか。そうして、逐次通訳の需要は存在し続けているのだと思うのです。

A社商談での現実体験

その日の通訳は、ドメイン外だった。テーマは A社と設計ツールの導入商談。 しかし設計の知識も、CADの実務経験もゼロ。
しかし、商談成立までたどり着けた。
繰り返し自分に言い聞かせていたのは、3つの「言霊」だった。