Throwback Thursday
Who Wants to Live Forever|誰も永遠に生きたくない。
外国で働いていた経験を持つ人達は、その期間にまた別の外国から来ていた人達との出会いがあったことだろうと思います。趣味のアクティビティで、ハイキングやハッシュランかもしれません。ゴルフだったりダイビングだったりするかもしれません。わたしがダイビングのインストラクターとしてセブにいた時は、いろいろなことをいろいろな国の「駐在員」と語り合いました。
当時のマクタン・セブ・国際空港はエアコンでもないし、手荷物の回転台も手動かと思うようなガタガタ具合でした。その後、交通量が増えて、空港の拡張が必要になりました。日本のODAで調達され、工事は日本の会社が受注しました。サブコントラクトした先がイギリスやオーストラリアの会社でした。空港関係は土木工学のエリア。施工準備から完成まで何年もかかります。
当時セブに派遣されていた技師さん達は苦学で大学に行った年代でした。誰に聞いても親からはサポートしてもらえず、奨学金と寮暮らしで学費関連はただ、アルバイトで食費にまわしてというような青春時代だったようです。趣味のスポーツで目を怪我して厚い眼鏡をかけるようになったある土木技師さんは、クイーンが好きだったそうです。この曲が一番好きだったと言って話してくれました。Highlanderという映画のテーマ曲に使われたものだそうです。
わたし自身はローリングストーンズの大ファンで、クイーンはよくわかりませんでした。ボーカルのフレディ・マーキュリーはエイズで亡くなるというキワモノっぽい感じもしていました。さらに、ハイランダーを見ていないわたしには、共有できないことばかりでした。でも、CDを貸してくれたかテープをくれたか忘れましたが、とにかく曲は聞きました。
今この曲を聴きながら、ずーっと変わらないものより、変わっていく一瞬一瞬に美しさがあるのだとか、あの時の友情が今もう手で触れることはできないけれどわたしの人格形成に関係があって、わたしが今出会っている人につながっていることに永遠を感じる…。訳の分からない「悠久」を感じます。