バウンダリが在りますか?

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アサーティブネス・バウンダリの話。
子供の頃からよく気が付くねと言われて育った人。
家の中が落ち着かなくていつも「お父さんが機嫌が悪いからね~。大人しくしてなさい~」とか言われながら育った人。
誰かに黙ってもらいたくて「もうわかった、分かった。わたしが悪かった」と言ってしまう人。
どうしても自分言い出したこともひっこめられずに頑張っちゃう人。

あなたのこころに境界線(バウンダリ)は出来ていますか?

やさしすぎる人は、ここからこっちはわたしの領域、というバウンダリが上手く引けていない場合があります。人が望んでいることを自分のように感じられるエンパスな人は、その能力を試してみるのも結構ですが、それがはっきりと自分の感情ではないということを意識している必要もあります。すなわち、バウンダリが必要です。

バウンダリは、特に長く人間関係を続けていくときに大切です。気まずいことが起きたとき、はっきり言わなければならないことが起きたときに、どう対応出来るか大きく左右します。

バウンダリは、以下が含まれます。
自分がその人とどれだけのスペースを空けて、または縮めて接していたいか。
ひとりの時間がどれだけ必要か。ひとりの時間が必要であること。
どれだけの愛情が必要か、または受けたいと思っているか。
愛情のある言葉をどれだけ聞きたいと思っているのか。
誠実で、信頼出来て、どれだけお酒や賭け事等などをしない時間を作ってくれるか。
どれだけ金銭的に公平にやれるか。

バウンダリとか、共依存とか、自分がアース・エンジェルであるとか、そういうことを気が付く前から、もうこれ以上関わりたくないと思ったときに、自分ではある言葉を使っていませんでしたか。意味するのは「それ以上関わりたくない。それ以上、わたしの能力、労力を使わせないで欲しい。わたしには興味がない。」

アサーティブネス・コーチングの言葉ではそれを意味するのは「わたしはあなたのソースではない」です。

あなたがエンパスであっても共依存でもあっても、バウンダリを宣言するキーワードがあるはず。それを言うときには罪悪感を感じなくてもいいのです。その証拠にあなたが「関係ない・わからない・疲れた」と言ったときに相手の人は不満そうな顔をしても、論理的な理由をもってあなたの力が必要だという説明はできないはず。

ほーら、大丈夫でしょう? 今までも大丈夫だったでしょう?

ただ上手く言えなさそうなときにはテンションを一度リリースする様な「突然トイレに行ってみること、突然お茶を飲みたくなること、突然セキ込んで飴を口に入れること」みたいなことはしましょう。出来るといいですね。

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