Still a friend of mine, Incognito

Throwback Thursday
一回目の移住から帰ってきた後、東京は暮らし辛い所でした。しばらく外国で暮らしていて日本に戻って来た人がみんな言うことですが、日本出身のイギリスの学者さんで評論家のマークス寿子さんも著書『大人の国イギリスと子どもの国日本( 草思社1992年7月)』の中で同じ様なことを言っていました。

フィリピンから帰って来たばかりのわたしは、一番行きやすかったのが六本木でした。新宿はスーツの日本のサラリーマンがたくさんいるし、渋谷はギャングスタな感じで。原宿はKawaiiがToo muchだったからです。

音楽に関わらず映画もそうですが、日本では配給会社のセンスで入って来るものが決まってしまいます。ですから海外で暮らしていると、音楽や映画等とても楽しいものがたくさんあるのに、日本に帰って来ると配給会社が売れると思ったジャンルのものしか入って来ないのです。アーチストのスタイルとしては日本特有の固定観念が固まっていくばかり。そのアーチストの成長とか芸幅が広がるのを目撃する様な体験ができません。

ある日、そういう事情で公共のメディアから出て来るものを待っていては自分の好きな音楽に出会えないと思って、普段行かない渋谷に出掛けて交差点の前にあるTSUTAYAに入って行きました。

東京都心というのは、そのときに来日中とかアルバムをリリースしたばかりのアーティストがプロモーションのためにCDストアに来ていたりということが日常的にある所で、怖がって行かなかったとしても行ったら結局楽しくなってしまいます。そしてその日にツタヤにゲストで来ていたのがインコグニート(Incognito)でした。館内に流れる自分の曲に合わせて踊っているボーカリストと彼女のドレドロックヘアが揺れているのを見て、インコグニートのアルバムを買ってしまいました。

わたしたちは物質的、肉体的な身体を持っていますが、その上に取り巻いているエネルギーの身体がエーテル体、その上の領域はアストラル体、そしてメンタル体という層になっています。インコグニートの奏でる音と歌声は、わたしのアストラル体が反応したのだなと今では思います。

https://youtu.be/3x1JFxD7tTk

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