身をつつみ、心をつつむ、綿の精。
『布良』で心地よく、分かりやすく、エコロジー。
わたしたちが「布良」と出会ったのは、エコロジーについて様々な視点から学ぼう、と集まった勉強会でのことでした。有機栽培された綿花を手で摘み、手紡ぎし、手織りの布にする…。そんな昔ながらの懐かしい布、現代社会の中で忘れ去られようとしていた布。そんな布が環境学や社会学、生態学、経済学、医学予防医学など、それまで学んできたことを一つに結び、暮らしの中で誰にでもわかりやすく、心地よく、エコロジーの大切さを実感させてくれました。難しい理論や言葉を尽くさなくても、一枚の布がすべてを語ってくれる…。コロンブスの卵ではありませんが、それはわたしたちにはちょっとした大発見だったのです。
そしてなりより洗剤を使わなくても汚れを落とすことができ、「ふら」に触れるたびに、使うごとに、身も心も包んでくれるような優しさを、誰もが感じられたこと。これが「布良」を愛用するだけではなく広く社会に普及させ、仲間の輪を広げようという大きなきっかけとなったのです。
そんな『布良』について、お話したいと思います。
布良の和会、資料より抜粋
布良と出会った頃は、フィリピンの2回目の移住が終わった後で、小鼻の横の頬の肌荒れが深刻でした。パックしてもピーリングしても、どんなクリームを塗っても、翌朝にはガビガビで、ひび割れるようでした。その頃パートナーと一緒に暮らし始めたころでもあり、二人で一緒に健康になろうと、布良を真面目に使うようになりました。
説明書には「繊維の表面が凸凹しているのでこすらないように」と書いてありますが、肌荒れでガビガビに干からびたようになっていた場所をこするととても気持ちよくて、気が済むまでこすってしまいました。最初の変化は短期間に起きました。久しぶりに会う友人には全員から肌がきれいになったと言われました。
皮膚は体の外に出た肺であり、肺と陰陽の関係にあるのは大腸。肌の不調は腸の不調も表します。
布良を使うことで、わたしの皮膚常在菌はうまく働いてくれるようになったようです。皮膚常在菌はわたしたちの眼で確認はできませんが、うまくいっていない時には肌の不調として、わたしたちに、洗いすぎ、つけすぎ、手間かけすぎとか、そのほか食べ物・飲み物などの理由でもストレスがかかって、常在菌群のバランスも崩れてきたというメッセージを送ってくれます。
一人で生きていると思ったら、そうではなくて、わたしたちの身体はいろいろな生命体の集合物。大事にしましょう。簡単にできますよ。