大きな悲しみ

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今日は「Tarot Tuesday」。カードデッキはエンジェルタロット、カードはThree of Airでした。勿忘草が咲き乱れる緑豊かな場所で戸惑う子馬を、なぐさめている馬の絵。4月になり、入学式や始業式も過ぎた頃ですね。自分の人生が、新しいフェーズに入ったことに戸惑う人もいるのでしょう。慰めながら、自分がなくしてきた事、人、ものを思い出してふと悲しくなる人もいるのでしょうか。

さて、過去に浸ったところで、時を早送りして現在に意識を持ってきましょう。わたしは結構幸せですが、いかがでしょうか。

わたしは子供の頃から、この家族は、わたしの本当の家族ではない。この人達を捨てて、特に母親を捨てて、海外に逃げていくしかない。そうでなければわたしの生きる道はないと思っていました。母はわたしの足にすがりましたので、振り払って家を出ました。それでも介護のために戻らなければならなくなりましたが、結局そんな母も亡くなりました。葬式は弟が出してくれました。骨も弟が引き受けてくれました。

今好きな人と一緒に暮らしています。完璧ではないけど、毎日楽しいです。ベジタリアン生活も板についてきました。仕事にも恵まれて、最近は同時通訳として仕事をコンスタントに請けられるようになって来ました。ダイビングを始め、いろいろなことをあきらめかけていましたが、あきらめるのを止めました。

すべては今日につながっていたのです。

今朝、ハルエルロッドさんのポッドキャストで聞きました。「大切な人を失ったこと、失恋したこともあると思います。悲しいことは、1日5分思いっきり悲しんで、そして受け入れて、できる限り最善の(最も明るい)考え方をしましょう。次の人が現れたとき、別れた人よりいい人だったりすることがある。」

今日より明日は悪くならないんですね。

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