寝言になるほどの怒り

Date

7月頭に追突事故の犠牲者になりました。そういえばわたしの母も原付で車にはねられてむち打ちになりました。はっきり覚えていませんが、今のわたしと同じくらいの年齢でした。その後、母は首の不調を原因にして仕事を辞めたような気がします。

親子の縁というか因果は全くないとは言えないと思うのですよ。

以前、引退したFBIの捜査官と職場が一緒になったことがあります。彼のFBIの同僚が手を銃で撃たれたことがあるそうで、数年後、その娘さんも学校の銃による襲撃で同じところを撃たれたのだそうです。

斎藤一人さんのお話によると親を怨む人は、自分が不幸なんだそうです。わたしも幸せは自分がつかんだ気になっていますが、不幸になるとこんな境遇でと親のせいにしたくなる自分がいます。

これまでも何度か書いてきましたが、わたしは児童虐待を受けて育ちました。なかなかすべてを忘れて、過去を水に流すことは難しいようです。

週末、むち打ちによる片頭痛に悩まされながらの夢の中で、またしても亡くなった母に向かって文句を言おうとしていました。

あまりにも文句を言いたい衝動が大きくて、本当に口が動いて声が出そうになり、眠りから覚めました。しかし、実際のところその言葉を言いたい相手は死んでいて、その言葉を聞いてしまう人はわたしのパートナーです。

言霊って、そういうことなんですね。自分が誰かを限定して言っているつもりで、実は受け取る側は限定されていない。

わたし達は、自分の脳みそより冷静に人生見つめて生きないといけないですね。

だから親に「ありがとう」。

生んでくれてありがとう。

先に逝ってくれてありがとう。

More
articles

Work, Walk, Law, Low——わたし達の一音

発音の正確さは、通訳・翻訳の「見えない信頼」を支える技術です。AIのパイオニア、Babak Hodjat 氏のもとで働く世界トップクラスのエンジニアたちは、文脈や異なる言語体系(!)で互いを理解しています。わたしたちは通訳。一音の精度を上げ誤解を生まないよう、日々訓練を重ねています。

空のように、私のノートの取り方もかたちを変えていく。それでいいのです。

逐次通訳のためのノートテイキング

逐次通訳では、ノートテイキングが訳出を左右します。 端的に言って手元に文字起こしとか、原稿に近いものがあれば、それを読めば正確に訳出できるのです。一つひとつの言葉、数字、そしてニュアンスを話すスピードに合わせて書き留めるのは、匠の技です。今日は速記と抽象画のあいだのような芸術の話をしようと思います。

優秀な通訳、溝をつないで次のステージへ

優秀な通訳チームはどこにいる?

P社というフィンテック企業で働いていた頃のことを、しばしば思い出します。 数ある通訳の現場の中でも、あの時期が特別だったのは、「優秀なチーム」を全員が作っていたからです。では、どうやって?