Iron Mikeのセカンドチャンス

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ニコニコ動画【アイアン】 マイク・タイソン KO集 【マイケル】

80年代にすごいボクサーが現れました。マイク・タイソン。1ラウンドでKOしてしまう。次も1ラウンドでKO。その次も、また次もKOでした。そして、90年日本で名もないボクサーに負けます。その後、落ちぶれて、獲得賞金金額1位から借金金額1位になったと金融系のポッドキャストで聞いていました。

最近、トニーロビンスのポッドキャストにマイク・タイソンがゲスト出演しました。ボクシングファンでもないですが、このポッドキャストは、感動しました。

わたし達はスコトーマという心理的盲点があります。理解できないことは飛ばして、理解できることをつなげて結論を出してしまう生き物です。世の中のマイク・タイソンの評価はまさにスコトーマの賜物だったなあ。

さて、ボクサーは大事な試合の前2週間くらいはセックスをしない。と、アントニー・ジョシュアがトークショーで話していました。しかし、マイクは絶頂期、90年2月日本の試合を控えた前の晩に日本人女性と(一人か複数か知りませんが)やりまくったそうです。

その日本人は、マイク・タイソンのタイトル保持なんかどうでもいい人だったんですね。マイク自身が刹那的だったのでしょう。一方で奥さんの気持ちを考えると、胸が詰まる思いがします。わたしだったら、世界中に恥をさらすようなことをした男と一緒にいられないと決断しただろうと思います。そこが、ソウルメイトと普通のご縁は違うんでしょうね。

アイアンマイクと言われるほどの才能でボクシングで頂点に上り詰め、弱さゆえに転落、自分を認めて、もう一度立ち上がったから「セカンドチャンス」だそうですよ。

よく思います。人間とは自分が耐えられるだけの苦しみしかないんだなって。スティーブン・ホーキング博士は筋萎縮性側索硬化症でありながら研究を続け、2020年の東京パラリンピックにアメリカ代表で参加するジオン・クラークとか、まあ、彼は若いですが。この人たちのおかげで自分は小さい苦労だけもらったんだな、自分は恵まれている方なんだなと思い出します。

アイアン・マイクもセカンドチャンスをつかみました。あなたもわたしも、セカンドチャンスがありますよ~。スコトーマで見えていないだけです。

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