Caught up in rapture

ハワイ滞在中にダイビングのガイドをしているアメリカ人と知り合いました。彼のツテで、ハワイ大学のダイビングサークルと一緒に潜ったことがあります。

ハワイ大学ののサークルと言っても、卒業生のサークルではなく卒業生のサークルで、行ってみると当時のわたしよりも年上の男女が集まっていました。日本でのダイビングスタイルはダイビングをしたいライセンスを取った人がスキューバダイビングのショップにツアーを申し込み、集まった人たちがガイドさんに付いて行くというスタイルで、ロケーションの説明等は簡単なもので終わりでした。

そういうスタイルに慣れていた自分は、そのダイビングサークルの集まり方の違いに大いに驚きました。その日に潜りたい人が、それぞれクルマでダイビングの機材と個人所有のタンクとウエイトベルトを持って集まるのです。

まずスキューバダイビングのタンクは高圧空気を収納するものなので日本の別の法律が適用され、ちょっとメンドクサイので個人で所有する人はほとんどいません。また、ウエイトベルトも電車等でダイビングの重たい機材を運ぶときに、更に重たくなるので個人で所有している人はほとんどいません。

ダイブショップで潜るときには「ダイブロスター」というダイビングする人のリストを管理することはありますが、皆で一緒に潜るのでエントリー時間とエグジット時間等を個人申請することはほとんどありません。でも、ダイビングサークルで潜ると、三々五々人が集まるので、エントリー時間とエグジット時間を申請しなければなりません。

また、そのダイブロスターを管理するダイブマスターは、いま潮目が上げ潮だとか下げ潮だとか、流れはここが強くなっているのはそこは避けるようにとか、タンクに残っている空気の残圧がいくつになったときに、ここにいなかったらどうしなさいとか、深度を変えなさいとか、細かいことを教えてくれます。

そういったことすべてがダイビングの指導団体「PADI」の生まれた国での「ダイビングの日常なんだ」と全身で感動しました。そんな風にして何度か潜った中で、今でも心が震える様な思い出となっているものがあります。

もうその頃のダイビングの記憶は、心が震える様な思いだけで場所とか細かいことは覚えていないのですが、とにかく透明度が良くて蒼い海が広がっていました。そして、自然の造形で出来た岩のアーチが自分たちの進行方向右手にあり、とても自分が現代にいるとは思えない様な、古代ローマとか古代ギリシャの遺跡に来ている様な気持ちになりました。

また、ロングノーズ・イエローバタフライという魚が群れで泳いでいて、その群れがわたしたちの後ろから追い越して進んで行きますが、一匹は小さな魚で可愛らしいのに、泳力があるのですね。そして物凄い数でひたすら泳いでいました。行けども行けどもその魚の群れは途切れない。まるで黄色と黒の帯の導かれるかの様な光景を広げてくれました。

あのときの「ワァ~わたしは今、海中にいるのだ!」という気持ち。

言葉になりませんが、しいて言うならばアニタ・ベーカーの“Caught up in rapture”を聴いたときの気持ちと似ているかも知れません。あのダイビングの体験は、今思い出しても感謝の気持ちでいっぱいになります。

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