Assertiveness For Earth Angels

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セルフヘルプの話。今は自己啓発的なポッドキャストやフェイスブックのページで、世界でも有名なライフコーチ、あんまり有名じゃないライフコーチのお話を聴けるチャンスがたくさんあります。

そういう方法でドリーン・バーチュー博士の講習に行き当たりました。ドリーン・バーチュー博士は、エンジェル・レィディーとして有名ですが、わたしにとっては女の人のいいところ。世話焼きなところ。明るくておしゃべりがどんどん出てくるところ。そういうものを全部袋に入れて人間にした様な人に見えます。

わたしが今、受講しているのは“Assertiveness For Earth Angels”(わたしの直訳では「アース・エンジェルのための自己肯定」)大人が話しているときには静かにしなさいとか、誰々が機嫌が悪そうにしているときには外で遊んでいるんですよとか、自分の感情を隠すようにして育てられた人たちが、その後も自分の感情を外に出せないでいる。自分で溜め込んでしまう様なケースを自分で改善出来るようにする講習です。

この講習終了後は「アサーティブネス・フォア・アース・エンジェルス」のコースをわたしも教えられるようになります。

引き寄せの法則はやっぱりあると思うのです。例えば自分の思った事をきちんと口に出して相手に伝えられる様な人は、こういう講習を受講していないだろうと思うからです。そういう人は同じドリーン・バーチュー博士の講習でも違うものを受けていることでしょう。また、こういう講習を受ける人は、人の事ばっかり気を使って自分のメンテナンスをしていなくて。すなわち自分のバウンダリー(心の境界線)がちゃんと引けてなくて、他人のバウンダリーもあるべき場所に見えない人が多いかも知れません。

深海魚のアンコウのオスは、メスの肛門近くのところにオデキの様に寄生してその人生を終わります。オスは子孫を作るために精子を提供する以外のことはしない一生を過ごすのです。メスはカラダが大きくなっていて、泳いで餌を探すのも全部ひとりでしますが、子供を作る、子孫を残すことだけはオスの力を借りなければならないけれども、深海の様な、暗い寒い冷たい所でパートナーを見つける手間も省けるので、そういう関係になっているんだそうです。そういう関係のオスとメスには、バウンダリーは必要ないと言えます。

人間の世界の中でいったい何人の人がバウンダリーが必要ない関係を持てるでしょうか。また、バウンダリーをあるべきところに見てくれない人と接していると、わたしが頑張っているのはお前の為ではないという気持ちになって、ニガニガしいものが口の中に出てきたりします。

人の気持ちやその場の雰囲気に敏感な人は、そういう風に思ってしまう自分を責めて、そういう風に思わない様になろうとエンジェル・カードを引いたりしてしまうのではないかと思いますが、そんな時代ももう卒業です。バウンダリーが自分の都合で出来たりできなかったりする人には、バウンダリーは双方の都合で出来ると教えてあげなければなりません。

年齢の若い人は年齢が上の人に向かって、バウンダリーを自分の都合で作ったりするケースが多い様に思います。年齢の若い人は、年上の人にそういう風に思うのかも知れません。どちらにしても、気分いい関係を作るためには、思ったことをはっきり言うという心掛けが必要で、それを伝えるときに相手の私生活を慮るようなことを言ってあげるのが効果的な様です。

太陽は、わたしたち全員を照らします。太陽の眼から見たら、全員を照らしているのであって、誰かが「わたしが我慢してよけるからいいの。わたしは他の人たちが楽しいなら良いの」と思ったとしても、それは、アンテナの方向が、単に合っていないのではないでしょうか。

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