エンジェルはいつもそばにいた

自分が洋楽(外国の音楽)に目覚めるようになると、テレビやラジオの存在が、家族の娯楽よりは、自分の趣味を広げてくれるメディアに変わっていきました。当時、継父がレコードやステレオのコレクションも素晴らしいものを持っていて、エアチェックも欠かさずしていたのでした。わたしが聞きたい音楽とは種類が違うので自分は自分のラジカセを買って(または買ってもらって)自分のエアチェックをするようになりました。

当時から日本という国はアメリカの影響が強い国で、アメリカのしていることを真似しようとする傾向がある国です。自分がフィリピンに渡ってからヨーロッパの人たちと働くようになって、彼らの話す英語、彼らが英語に対して持っている考え方、アメリカ人に対して持っているイメージと、日本人の一人としてのわたしが持つ英語やアメリカに対する考え方が大きく違うことに驚きました。

日本では、当時英語を習うときには、ネイティブスピーカーから習うべきだ、習いたいという風潮が強く、ネイティブスピーカーとはアメリカ人またはイギリス人を指し、それ以外に英語を公用語とする国の人たちは格下のような扱いでした。

ヨーロッパの国の人たちは、自分の国の王様があっちの国の王女様と結婚したり、戦争で国境が変わったり、小さな国の人は、大きな国の言葉を習わないと仕事に就けないなどの事情があり、言葉に対する意識も大きく違います。また、英語はブロークンでも恥ずかしそうにしないし、言いたいことは通じるまで伝えようとします。そして、ヨーロッパの風土、文化に合った音楽、その時代の音楽があって、スタイリッシュで、確かにアメリカントップ40では聞かれないような音楽でした。

あのころ、セブの南のモアルボアルで、わたしたち外国人が借りる部屋はバンガローが主流でした。部屋から外を見れば青い海と白い砂浜。遠くにペスカドール島が浮かんでいました。そこでMassive AttackのAngelを初めて聞いた時の、日本でもアメリカでもない波動に体が共振した時の、あの快感。まだ見ぬヨーロッパ、まだ訪れたことのない地球の別の場所に強く引き付けられる自分の何かを感じました。

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