Just Lose IT

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初の白人ラッパー、エミネム。ラップを追求したいのに、黒人の音楽と言われたり、緊張してはいてしまったり、言葉に詰まったり。しかし、勝ち抜いて、レコードデビュー。実はこのあたりの情報は彼の半生を描いた映画8マイルで紹介されていることです。

話がそれますが、香港の友人が8マイルのVCDをプレゼントしてくれました。VCDはビデオCDと言って当時の日本では販売されていませんでしたので、専用のプレーヤーも香港からプレゼントしてもらったのでした。エミネムが好きになったのはそんなことがあってからでした。

ラップの背景にある文化的なことはその地に住んでいないと伝わりきれませんが、彼の音楽にある、怒りに似た強いパワーが好きでした。

エミネムは今日紹介するJust Lose It (2004年)で、80年代のスター達をこき下ろしました。一番槍玉に上がったのがマイケル・ジャクソン。ミュージックビデオは特に話題になりました。

生前のマイケル・ジャクソンは天才歌手と言われ、ムーンウォークを発明した人で、メインストリームのKing of Popでした。スキャンダルも多く、リアルタイムでも身辺忙しい人でしたが、今Wikipediaで調べても盛りだくさん過ぎて何が事実で何が中傷だかわかりません。

2010年、HSKキネシオロジーのマスターコースを受講するためにカルフォルニアに滞在したとき、本間先生がディズニーランドに連れて行ってくれました。ディズニーランドのあちこちに隠された人を楽しませる設計を探すためでした。本間先生はどのアトラクションを見るようにとは言いませんでしたが、キャプテンEOだけは絶対見るようにと言ったのでした。キャプテンEOは彼のショート映画を上映するシアターでした。

あんな波動の人はいないと思いました。無音が聞こえそうなほど、温度が違うのかと思うほど澄んでいました。ネバーランドのスキャンダルは嘘だろうと思ったことを覚えています。

彼はあれだけのSmear campaign(組織的中傷)の槍玉に挙がりながら、「いつも天才」でした。2009年に亡くなってからも彼の才能に気付き、改めてファンになる人がいるようです。

去るものは日々に疎し。Out of sight, out of mind。さすがに、キャプテンEOのアトラクションもなくなったと聞きました。

諸行無常です。All things must pass.

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母国語以外で話をしていると、必ず「うまく置き換わらない表現」に出会います。
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介護帰国から始まったわたしの通訳ジャーニー

セブ島でスキューバダイビングショップの店長だったわたし。その時は、のちに日本に帰国することになるとは思いませんでした。さらにキャリア転換をして、英語通訳になるなんて夢にも思っていませんでした。きっかけは、アブサヤフのシパ