When the new door opens, another one closes

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今はよくわかりませんが、わたちしたちの頃は高校に合格すると、親からちょっとしたプレゼントをもらえました。わたしのときにはダイヤトーンのポータブル・ステレオで、当時はCDやDVDの前の時代でしたのでLPレコードというものを買っていました。

そのダイヤトーンのポータブル・ステレオでは、LPレコードを縦にかける形になっていました。それがとてもカッコ良かったんです。おこずかいを貯めて買ったレコードは「カルチャークラブ」。女装の男性がポップなヒット曲を繰り出すバンドでした。

そのアルバムは、ピクチャーレコードといってLP盤全体にリードボーカルのボーイ・ジョージの顔がプリントしてありました。縦型プレーヤーのステレオで聴くと、ボーイ・ジョージの顔がわたしの方を向いてグルグル回転していたのです。

いつもの通り、学校から帰って来て自分の大切な時間として音楽を聴いていたその一曲が“Do you Really Want To Hurt me?”でした。なぜ、この曲が特別だったかというと、わたしはボーイ・ジョージが歌っていることの内容が分かったのです。

それまで、日本語に訳された歌詞カードを読んで「こんなこと歌ってるんだ~」という風に想像しているだけだったのですが、歌詞カードを読まずに、頭にダイレクトに歌の内容が飛び込んで来た…。

そのときの視界が開けた様な感覚。

つながったかの様な感覚。

どこか遠くに、どこでもドアがあって、突然行ってしまったかの様な感覚。

あの感覚は忘れられません。今わたしが英語を使って生活したり、日本にいる時には英語の仕事をしているのも、元をただせばこの一曲が与えてくれた、あのどこでもドアに乗った感覚のせいです。

その後の人生が「あの日を境にこうなりました」という瞬間は、誰にでもあると思うのですが。そしていくつもあると思うのですが、わたしにとってはこの一曲でした。

ありがとうボーイ・ジョージさん、社会奉仕がたくさんしなくちゃいけないみたいですけど、頑張ってね!

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