待つことすら楽しい

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ここ3年ほど、Diggiを訪ねてカミギンに来てみています。Diggiは古い友人で、Kurma Eco Beachというリゾートを経営しています。

彼とわたしは、セブンシーズというスキューバダイビングの会社でインストラクターをしていました。その後、彼はテクニカルダイビングのインストラクターになり、わたし達のボス・マンフレッドをトレーニングします。しかし、突然、すべてやめてフリーダイビングを始めたのでした。

わたしの場合は、スキューバダイビングに感動しなくなる事が増えてきました。テクニカルダイビングも機材を買って、ガスのブレンドや深度の計算をして楽しいと思っていた頃もありました。しかし、大がかりになればなるほど、気軽にできなくなっていきます。若い頃、一人暮らしの頃とは少しずつ割り当てられる時間も、お金も、理由づけも変わってきます。

あのDiggiが良いというなら、何か特別なものがあるのだろうと思ってわたしもフリーダイビングを始めてみました。

学びほぐしがいろいろ必要でした。
まず、ダイビングの機材が違います。マスクも選ぶポイントが違います。圧平衡のテクニックが違います。練習が面倒で、技の習得も時間がかかります。見てもらって出来ない理由を指摘してもらって、改善策を試して、自分の感覚を表現して、またアドバイスをもらって、また試すというプロセスが長かった。

しかし、昨日、大きなマイルストーンに達しました。テクニックはOKで、鼻の通りを良くする必要があることが分かったのでした。

そして、わたしにはアレルギー性鼻炎はあるんですが、ここで出逢ったチャンピオンのレイディによると、産後のホルモンバランスでも鼻の通りは変わるそうです。だから、通らないときは「鼻を通す(鼻詰まりを治す)」行為をするのだそうです。

一つずつ、できない理由を見つけて、目をそらさず解決していくプロセス。そこには、前向きなステップしか存在しません。そのわき目もふらない感じが、わたしには新しいです。でも、この心構えはできていたような気がします。

自分の実現したいことが、フリーダイビングで魚のようの泳ぐことなら、時間がかかっても、それすら楽しい。

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