昔の女に学ぶ

ご縁があって、何人かの「昔の女」と知り合うことがありました。

最近、綿の畑で大変お世話になっている、その昔の女はガーデニングをして、山で家庭菜園をして、台所では漬物を漬け、煮物を煮て、洗濯してアイロンをかけ、ミシンで着るものを作り、毎日椅子に座る間も無く過ごしています。

ご近所さんや趣味のお仲間と仲良しで、子供や孫たちからも愛されています。わたしもそんなおばあちゃんになりたい。ご主人が存命の間は、病気がちなご主人の代わりに会社を切り盛りして、二人の子供は自分で育ったそうです。

「昔は女は大学行かなかったからね~」と、なんでもできるんだそうです。人に歴史あり。

数年前、わたしは都会とスターバックスで生きていました。今、都会もスターバックスとも離れた生活をしています。ところがそれは、わたしが田舎にいるからというわけだけではない、と気がつきました。わたしに家族ができたので、家のものも健康でいられるように望んで、いっしょに新鮮な野菜やお米を探して食べることを始めたわけです。

都会の生活から離れていくうちに、これまでの慣習からだんだん無くなっていくものがありました。その代わりに綿の畑や昔の女たちがやってきたのです。

今は勉強したかったらポッドキャストやオーディブルもあります。大都市や外国に出て行かなくても学べる機会が増えました。漬物もインターネットで学べるとしても、幾つかのことは、女から女に伝承されていくものがあるみたいです。それは「安全と安心」ということかなと。

最近、昔の女にミシンでパジャマの縫い方を教えてもらっています。しかも、ふらの二重ガーゼですよ。その次は敷布です。その次はフンドシパンツの予定。台所では梅を漬けて、生姜を漬けました。その後はキュウリかな。楽しみが増えていくばかり。

結局、すべて衣食住の安心と安全。それは、わたしが発信するべきものだったんですね。

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