香りと匂い

Date

ふらと日用品の話。昔から香りのあるものが好きでした。コロン・シャンプー・洗剤。なんとなく外国風なものを求めていたような気がします。そして病気になったことがきっかけで、化学薬品を使わない代替医療や予防医療に明るい人々とのお付き合いが始まったら、そういう人たちはいわゆるドラッグストアはにおいがきつくて入れないのだそうです。ドラックストアで物も買わないのだそうです。

びっくりしました。自分が「いいと思っていた香り」が「わたしが目指す生活スタイルをすでに実行している人に受け入れられない匂い」だということに大きなショックを受けたわけです。イギリス系の動物試験をやっていないとか、ナチュラルな素材しか使っていないという謳い文句のメーカーものも、あんなに一生懸命買いそろえたものだったのに使えなくなってしまいました。本当に天然素材しか使っていなかったら、それほど長く使えないわけですから、長く使えるということはと思って改めて見てみると、使えなくなってしまいました。

使えなくなったのはちょっと悲しいような気もしましたが、それは今までたしなんでいた嗜好品を止めたときと同じ感覚でした。今使っているのはエッセンシャルオイルと、本当の植物由来の洗剤と良質なオーガニックのコットン。これで、シャワーもシャンプーもすんじゃって、お台所仕事も済んでしまいます。

今は借り物のアパートなので、ご飯をお鍋で炊いたりした後、たわしのようなものでゴリゴリこすってしまったら、お鍋に傷がついてしまいそうですが、ふらを使っていればその心配はありません。どんなに力を入れて使っても、絶対に傷がつかない安心感。

また、洗濯物は洗濯サービスがあります。洗濯物を重さで測って洗ってくれるのですが、今回のように、パートナーの分と自分の衣料品を全部合わせても、1回分の洗濯ものの重さに達しないようなときは、自分のところで洗うしかありません。合成洗剤だったらそれなりに香りもついていて汚れも落ちるかもしれませんが、すすぎにも時間がかかって大変です。ふらそらーとならば水溶液を作って、つけておいて押し洗いすれば汚れも落ちているし、水でかるく流せばOK。

自分が香りが強いものを使っていた時と今のことを二つのスナップショットのように比べてみると、香りがあっても化学薬品を使っていた時と今では心配の量が違います。病気・アレルギー・病気の信号でもある肌のトラブル・体臭・抜け毛。ダイビングをすると皮膚がふやけるので、例えば蚊に食われたら、治りが悪くて痕になったりすることもあります。今回ずいぶん続けて潜っていますが、トラブルが少ないです。

わたしたちは全体的に人生や家庭に余計なものを持ち込みすぎなのかな。きっとそうなのでしょう。

More
articles

それでも逐次通訳が大切な理由

最近の通訳界にもAIの技術が押し寄せてきています。AI字幕、瞬間翻訳ガジェット。そしてカフェインが血管の中を流れているような同時通訳者。
そんな中でも、わたしは「逐次通訳」がまだ現場で求められている理由を感じます。たとえば商品設計の詳細を詰める会議では、発注側が設計側に説明するとき、通訳者の訳し方を確認しながら話を進めたいのではないでしょうか。そうして、逐次通訳の需要は存在し続けているのだと思うのです。

A社商談での現実体験

その日の通訳は、ドメイン外だった。テーマは A社と設計ツールの導入商談。 しかし設計の知識も、CADの実務経験もゼロ。
しかし、商談成立までたどり着けた。
繰り返し自分に言い聞かせていたのは、3つの「言霊」だった。

Lost in Translation: 英語になりにくい日本語表現たち

母国語以外で話をしていると、必ず「うまく置き換わらない表現」に出会います。
英訳しても意味が通じなかったり、文化的な背景を知らないと誤解されてしまったりします。
今日は、そんな日本語をいくつか紹介します。