「守って守られて」がお互いのプライド

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今日も「一日一語 斎藤一人三六六のメッセージ」にインスピレーションを得ています。

かれこれ19年前の2000年9月、フィリピンのバリカサグ沖でダイビングガイド中、引く波がサンゴ礁に寄せてぶつかる動きに巻き込まれ、ブローアウト骨折をしました。

あの時、一緒だったダイバー達の顔も覚えています。バリカサグの浜にどうにか這い上がり、漁師に助けを求めて、母船まで戻りました。ダイビングマスクのフレームが折れ、レンズで眉毛と目の間が切れました。かなりの出血でした。痛かった。

台風が近くにあった日でした。波が高くて、母船が島に寄せられず、病院に連れて行ってくれるために島側ではダイブマスターがトライシクルと一緒に待っていたのですが、そこまで時間がかかったことを覚えています。

タグビラランの病院で目の上を20針以上縫いました。しかし、自宅のマクタンに戻って包帯が取れたら、モノが二重に見え、また病院に戻りました。CTスキャンをしたら、ブローアウト骨折をしていて、また手術をすることになりました。

セブシティの形成外科の有名な先生を紹介されました。待合室は皆美しい女性の美容整形の患者さんたちが出入りして、いかにも怪我人という雰囲気のわたしには近寄っても来ませんでしたっけ。

昨日、自宅で同じ場所を打ちました。現在進行形で痛いです。この怪我のトラウマは細胞的にも、精神的にも折り合いがついて完全治癒して解消されているかと思っていましたが、明らかに解消されていませんでした。あの時、サンゴとダイビングマスクと頭がぶつかった音が聞こえたし。インパクトの瞬間、あの時のサンゴを一瞬探しました。

今日のわたしはブローアウト骨折を心配しているのですが、近所に形成外科を見つけられませんでした。通院の時間は作ってしまったたので、接骨院に行きました。3日前のぎっくり腰を見てもらったところ、体がものすごくバキバキなので、しばらく通ってくださいと言われました。

自分のことをちゃんと管理していないわたしだったんです。19年前のバリカサグの事故の時もそうでした。自分のしたいことをしていないと悩んでいました。

わたしは「あなた」を守る。だから、「あなた」はわたしを守りなさい。

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