Prosper!!畑の話。クリス・マーテンセン博士とアダム・タガートさん共著のProsper!!では、急激な変化が起きたときにモノの価格が急激に上がることを話していました。2011年福島原発が水蒸気爆発した時、対岸のカルフォルニアで被曝を案じた人たちが、アイオダインを買うためにドラッグストアに駆け付けたのだそうです。今、具体的な数字が調べられないのですが、福島の問題が起きる前には、とても安かったアイオダインが、問題が起きた後は需要と供給のバランスが崩れて数日間のうちに価格が高騰したそうです。
その時日本にいた私も、似たような現象を体験しました。肝炎を患っていた私は重金属の排出効果が見込めるゼオライトをサプリとして使っていました。これは内部被爆にも効果があるそうなので、福島原発の事故の後で、買い足そうとしたのでした。自分も必要ですが、弟夫婦には子供がいて、次世代を担う子供を守らなければならないと思ったので、1箱数万円するものを何箱か注文しました。全部送金したタイミングで、代理輸入してくれる会社が、薬事法違反の処分を受けたと新聞で見ました。商品が届かず、返金もされず、連絡も取れなくなってしまいました。
薬事法によれば、そもそも副作用がないものは薬と認められないのだそうです。そして、保険とはその薬が効かない可能性があるので、いわゆる返金システムだという説明を受けました。これが正論か極論かは推して知るべし。わたしたちはどちらにしろ、利権を握る人のフィルターがかかった情報やものしか手に入れられないので、誰がひどいとか、誰も信じられないとか被害者意識を持つよりは「ああ、物事にはそういう側面があるのだな」と思って、自分が心安らかに居られそうなことを話している人の話を聞くのが一番です。
放射能を心配する人は、ゼオライトやアイオダインを備蓄しておいた方がいいということになりますが、原発事故が起きた後、すなわち需要が過多になってからでは、価格が上がったり、2011年のわたしの事例のように邪魔が入ります。実際に、どれだけ備蓄しておくか、いつ揃えるかなどは、自分のお財布状態、自分の学習レベルなど、資本の8形式によっても変わります。アイオダインやゼオライトよりも優先させるべきことがあったら、そちらから先に手を付ける(備蓄する)という意味です。
フィリピンでウォーキングすると、マンゴ、パパイヤ、カラマンシーなど実をつける植物が小さなスペースにも植わっています。植えた人は、何年か待って、実をつけるのを楽しみにしています。一見ジャングルを歩いているようでも、ちゃんとガーデニングされています。先進諸国と呼ばれている間に、わたしたちが忘れてしまった資本の形を、年収では何分の1かの人たちが大切にしているのを目の当たりにしたりするのです。
わたしたちは誰からも学ぶことが出来そうです。