Understanding Dementia

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帰国後の話を続きます。

若かったので、すべてにおいて楽観的過ぎだったのです。脳梗塞になっていても、母の頭は最後に会った時と同じ具合だと思っていました。「わたしの知っている母」のつもりでいたら、そうですね、帰国当日から 新しい母に出迎えられたのでした。自分は長女で、「娘は結婚して他所の家に入る人間だ」といわれて大人になりました。自分では結婚はともかく、フィリピンに一生住むつもりでいました。病気の母の看病をしても、最後は長男とその嫁が母の面倒を見るのだ、と思っていました。

    認知症は、老化で脳の病気です。
    Dementia, also known as senility, is the brain disease.

今はあの当時より言葉の持つパワーのことを理解しているつもりで言いますが、 「人生の新しいフェーズに入った」と思えばよかった。
「自分の母が、父が、主人が、妻が 「壊れた」」と介護をする人が思っては、辛すぎるではないですか。
しかも、壊れるという言葉の反対語は治るです。壊れるというたびに、治ること を期待する自分がいました。
母はまだ50代だったので、治るという期待を大きく持ちすぎていました。


    認知症は、老化で脳の病気です。
    Dementia, also known as senility, is the brain disease.

アルツハイマー病は“Alzheimer’s disease”で、認知症の代表的なものです。
若年性痴呆は“premature dementia.”

東京に住む友人のフィリピン人介護士さんが、食事の介護で、毎回セクハラギリギリのきわどいおさわりをされるのだと苦労話をしてくれました。日本人介護士さんも、同様の悩みがあるのだそうです。本人が納得できるのであれば“It comes with a territory”(それも仕事のうち)ですが、わたしは“That’s despicable!”(最悪!)と言ってしまいました。

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空のように、私のノートの取り方もかたちを変えていく。それでいいのです。

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逐次通訳では、ノートテイキングが訳出を左右します。 端的に言って手元に文字起こしとか、原稿に近いものがあれば、それを読めば正確に訳出できるのです。一つひとつの言葉、数字、そしてニュアンスを話すスピードに合わせて書き留めるのは、匠の技です。今日は速記と抽象画のあいだのような芸術の話をしようと思います。