本はね、7回読むと「わかる」が「できる」に変えられるよ

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今日も、斎藤一人さんの「一日一語 斎藤一人三六五のメッセージ」が題材です。

わたしは通訳のお仕事をさせていただいていますが、都内の翻訳通訳学校に通っているときから「成功の鍵はシャドーイングとリテンション」と習いました。逐語から同時通訳に「変わるぞ!」と思った時に、広く同時通訳のトレーニング方法について調べましたが、結局、シャドーイングとリテンションでした。

会議の進行スピードを遅くしないための同時通訳ですからね、発話のスピードを上げなければならないし、活舌をよくしないといけないです。RとLでロレロレしている場合じゃないんです。すると、シャドーイングしかないですね。今は、無料でポッドキャスト番組がサブスクリプションできますので、トレーニング材料はドヒャーっとあります。

やってみると、自分が理解できるのにシャドーイングできないポッドキャストがあるわけですよ。言葉がわかるのに自分の口がついていけないとはどういうことかと基本的な質問に立ち返ります。それはアメリカの発音なのか、イギリスの発音なのか、テーマなのか、専門用語なのか。テンポなのか、スピードなのか。わたしの場合は、その声がどこに響くかにも関係があります。

で、シャドーイングした結果はと言いますと、効果が出ました。活舌がよくなるし、聞きながら口が動くようになるので、リテンションの率が上がりました。体ってね、きちんと観察して、必要なものを摂取したら、病気でも、仕事に必要な技でも応えてくれるんですよ。こんな報われ方をしたのは、今回で何回目だろう?と思いました。

職業柄英語に興味がある人と話すと、どうやって通訳の勉強したのと聞かれることが多いです。一にも二にも、シャドーイングとリテンションなので、そういうと、「それは知ってる」と言われます。目新しいことはないのねと思ったのかなと思います。同時に、わたしの方では「この人も、知識だけ入れて、実行しない人ね」という印象を得ます。

一人さんも、長期記憶に入るまで繰り返したらいいんだよ。「できたらいいな」が「できる」に変わるとお話しされています。長期記憶に入る動作って何だと思います?繰り返しですよ、すなわち実行。

いよいよ年末になってきましたね。あちらこちらで、来年もよろしくという挨拶が聞こえます。いいですね。終わりがあって、始まりが来る。

Tengudoは、令和元年も、地元静岡だけでなく、遠方からステキなご縁をいただき、全力投球させていただきました。ありがとうございました。勝手ながら、年末年始お休みをいただきます。来年、一層パワーアップして皆さんにお目にかかります。よいお年をお迎えください。

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優秀な通訳、溝をつないで次のステージへ

優秀な通訳チームはどこにいる?

P社というフィンテック企業で働いていた頃のことを、しばしば思い出します。 数ある通訳の現場の中でも、あの時期が特別だったのは、「チーム」が優秀だったからです。

それでも逐次通訳が大切な理由

最近の通訳界にもAIの技術が押し寄せてきています。AI字幕、瞬間翻訳ガジェット。そしてカフェインが血管の中を流れているような同時通訳者。
そんな中でも、わたしは「逐次通訳」がまだ現場で求められている理由を感じます。たとえば商品設計の詳細を詰める会議では、発注側が設計側に説明するとき、通訳者の訳し方を確認しながら話を進めたいのではないでしょうか。そうして、逐次通訳の需要は存在し続けているのだと思うのです。

A社商談での現実体験

その日の通訳は、ドメイン外だった。テーマは A社と設計ツールの導入商談。 しかし設計の知識も、CADの実務経験もゼロ。
しかし、商談成立までたどり着けた。
繰り返し自分に言い聞かせていたのは、3つの「言霊」だった。